東京ディズニーシーのオリジナルキャラクターと聞いて真っ先に頭に浮かぶのは、やっぱりダッフィーですね。ダッフィーと仲間たちは東京ディズニーシーで誕生した世界でも珍しいディズニー版ご当地キャラクターです。
現在は香港ディズニーランドでも活躍していますが、香港ができるまでは東京ディズニーシーだけが活動拠点でした。
2005年生まれのダッフィーは、2010年に登場したお友達のシェリーメイとともに、ディズニーシーのマスコットとして大活躍しました。その後2014年になって、新しい友達であるネコのジェラトーニが登場しました。
そして2017年になると、さらに新しい仲間が増えました。ウサギのステラ・ルーです。
今回は、幸せを呼ぶダッフィーと、シェリーメイ,ジェラトーニ,ステラ・ルーのバックストーリーについてまとめてみました。
ダッフィー ~ミッキーの船旅の仲間
ダッフィーはミニーマウスがつくったテディベアのぬいぐるみです。航海に出発するミッキーマウスが海の上で一人ぼっちなのは寂しいだろうと考えたミニーが、出発の前の晩に手作りしました。
どこへでも連れていけるように、ミニーはぬいぐるみをダッフルバッグに入れて渡しました。ダッフルバッグに入ったダッフィーの姿があまりに可愛かったので、ミッキーはダッフィーという名前をつけたのでした。
その日以来ミッキーは、どこへ航海に出る時もダッフィーといっしょです。大好きなミニーからもらった大切な贈り物のおかげで、海の上でも一人ぼっちではありません。ダッフィーはミッキーの心強い船旅の仲間になりました。
ダッフィーには、ミニーのミッキーへの愛情から生まれました。ダッフィーの胸元に下げられている小瓶にはミニーからミッキーへの想いが綴られた手紙が入っています。
シェリーメイ ~ダッフィーの大切なお友達
航海から戻るといつも、ミッキーはミニーに楽しい旅のお話をしてあげています。楽しそうな2人を見て、ダッフィーは自分にも話ができる友達が欲しいと思いました。
ダッフィーは自分の願いを手紙に書き、小瓶に入れて海へ流します。その小瓶を拾ったカモメのティッピーブルーは、ミッキーとその仲間たちのところへ届けました。
ダッフィーの気持ちを知ったミニーは、さっそくダッフィーに新しい友達をつくってあげました。
いよいよダッフィーと新しいお友達との出会いの瞬間です。その子は、ダッフィーが大切にしていたハート形のシェル(貝殻)をペンダントにして首から下げていました。青い瞳を持った可愛い女の子シェリーメイは、その日からダッフィーの大切な友達になりました。
シェリーメイもダッフィーも「幸福と幸運のクマ(The Bear of Happiness & Luck)」なので、一緒にいるとハッピーになれると言われています。ちなみにミッキーとミニーは恋人同士ですが、シェリーメイはダッフィーの恋人ではありません。ダッフィーにはまだまだ知らないこと、覚えなければならないことがいっぱいなので、恋人を持つのは早いかな・・・。
ジェラトーニ ~旅先で出会ったお友達
とある旅先の街で、ミッキーと一緒に散歩をしていたダッフィー。せっかく買ってもらったジェラートを道で落としてしまいました。がっかりするダッフィー。その様子を見て、声をかけてきたのは、ベレー帽をかぶった青い目のネコ、ジェラトーニでした。
「大丈夫だよ。見てて。」ジェラトーニは道に落ちたジェラートを使い、たちまち素敵な絵を描いて見せたのです。ダッフィーは大喜び。一緒になって絵を描き始めます。
2人はお気に入りの絵を交換し合いました。こうして旅先で偶然出会ったジェラトーニと、ダッフィーは仲良しになったのでした。
ジェラトーニとの出会いで、ダッフィーはどんな時でもあきらめないことを学びました。失敗してもそれを生かして前向きに進めば、きっと楽しいことが待ってるよ、とジェラトーニはお絵描きを通してみんなに伝え続けます。
ステラ・ルー ~ダンサーを夢見る女の子
ある日のこと、ダッフィーはS.S.コロンビア号の前でダンスの練習をしているラベンダー色のウサギの女の子に出会います。ステラ・ルーと名乗る女の子は、ダッフィーに言いました。
「わたし、ダンサーになるのが夢なの。」
でもダッフィーはステラの言う”夢”の意味がわかりません。「夢って寝ているときにみるものじゃないの?」
こうなりたいと願うのも夢だ、とステラはダッフィーに教え、またダンスの練習を始めました。ダッフィーはそんなステラを見て言いました。
「きみは星のように輝いているね。」
それを聞いたステラは、夢が少し近づいたような気がしたのでした。
ダッフィーがステラ・ルーを通じてはじめて知ったのが「将来の夢を持つ」ということ。ダッフィーは友達に出会うたびに、ひとつづつ新しいことを学び、成長していきます。ダッフィーの夢はまだないようですが、これからどんな夢を持つようになるのでしょうか。
それぞれのバックストーリーを知ると、ダッフィーたちの気持ちがわかってくるような気がしませんか。
モフモフ癒されるだけでなく、こちらも応援したくなってきます。
東京ディズニーシーのオリジナルキャラクター「ダッフィーと仲間たち」の輪は、どこまで広がっていくのでしょうか。今後の展開がとっても楽しみですね。
なお、厳密に言うとダッフィーやシェリーメイのデザインは、東京ディズニーシーの完全オリジナルではありません。”ダッフィー”という名前で登場し、活動はディズニーシーに限定されているのですが、もともとは本国アメリカでディズニーベアという名前のキャラクターでした。
2004年に登場したときは東京ディズニーシーでもディズニーベアという名で呼ばれていたことは、今となっては知る人ぞ知る話です。
ダッフィーはミッキーの相棒として生まれてきたラッキーベア。顔の形がミッキーシェイプになっていたり、足の裏にもミッキーシェイプがあったりと、ミッキーアピールの強いキャラクターになっています。
ダッフィーは東京ディズニーシーでしか直販されていません。本物のダッフィーである証拠に、すべてのダッフィーにシリアルナンバーの書かれたタグが付いています。これは他の仲間たちも同じです。
参考: