『美女と野獣』の実写映画というのは、実は今までもたくさんつくられています。それに、今回の実写化発表以外にも2011年にギレルモ・デル・トロ監督、エマ・ワトソン主演で実写化が決定していた作品があるはず・・・。あれはどうしたのかな?
実写ミュージカル映画に期待
たくさんある『美女と野獣』の実写版。でも今回は「ディズニーの」と付いています。ディズニーが『美女と野獣』を実写化するからには、大ヒットアニメーション『美女と野獣』のストーリーに沿って、リアル・ベルが歌ってくれるのを期待してしまいます。監督のビル・コンドンは以前『シカゴ』の脚本や『ドリームガールズ』の監督を務めています。ミュージカルは得意ですね。
今までの実写版『美女と野獣』は?
『美女と野獣』の実写映画の中で一番古い作品はジャン・コクトーが撮った1946年のフランス映画。今見るとビースト怖すぎって感じですが、J・L・ド・ボーモンが書いた原作に沿って作られた恋愛ファンタジー映画です。
原作はフランス文学なのですから、フランスでの実写化は多いですね。2013年には息を飲むような美しい風景とゴージャスな装飾を駆使して実写化されました。ベルはレア・セドゥー、野獣はヴァンサン・カッセル。
その前、1978年にもフランス作品がありました。でもこれはビーストがビーストっぽくなくていただけません。どちらかというとショッカーの怪人みたいです。
原作をアレンジした作品や、原作からは程遠い内容になった作品もあります。1987年にアメリカで制作されたTVドラマ『美女と野獣』。舞台は現代。リンダ・ハミルトンとロン・パールマンが演じ、大ヒットしました。
現代版にアレンジしたものがもう一つ。2012年公開の映画『BEASTLY』。これはこれで感動する作品です。
最後に2009年のアクション映画『美女と野獣』。アクション色が過ぎて不評でした。
アニメ版『美女と野獣』は、アニメ作品で初めてアカデミー作品賞にノミネートされた珠玉の逸品。今回のディズニー実写版も素敵な作品になってくれることを祈ります。できればミュージカルがいいなあ。